お知らせ

新年のあいさつ、と総合診療医について

あけまして、おめでとうございます。
いよいよ新しい年が動き始めました。
みなさまはどんな年を迎えられたでしょうか?
昨年は、いろいろと先生方をはじめ関係の病院や機関、お付き合いさせて頂いている業者の方にも公にも私的にも大変お世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。
同時に、より一層の精進が求められている、とスタッフ一同、気を引き締めて覚悟を新たにしております。

さて、「総合診察医」という名称が公式に決まりそうです。「総合診療科」という標榜科が公式にできるかどうかはまだわかりません。
厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の第14回会議が昨年12月26日開催され、19番目の基本領域の専門医として位置付ける総合的な診療能力を持つ医師を「総合診療医」とし、その専門医を「総合診療専門医」と呼ぶ方針でほぼ意見が一致した、そうです。
実際の医療の現場では、どうでしょう?
当の患者にしてみれば、たとえば心臓の疾患を究めた専門医師に心カテを、たとえば、脳の血管疾患を究めた専門医に一刻も早く、手当てしてもらいたい、と願うのは人情でしょう。
また、当の患者でなくても、
その疾患の専門を究めていないと、適切な初期対応としての、いわゆるプライマリーケアは、ほんとうには成り立たないのでは?ましてやその疾患の総合診療に於いておや。
と、普通に考えるのではないでしょうか?

総合診療医はどこにその専門性が在るのでしょうか?
循環器専門医の能力以上のものを、目の前の冠疾患の患者に提示できないと、呼吸器疾患にもその専門医の何割引きかの能力で対応できます、消化器疾患にも何割引きかで、産婦人科にもある程度には、精神科にも、等とうをいくら並べてみても、医の原点として、どれも寸足らずでは、当の患者は困るのでは?
総合診療「科」は医療の現場として在ります。その現場の統括マネージャーでしょうか?

先の諮問機関は総合診療医を「頻度の高い疾病と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康にかかわる幅広い問題について、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的に提供できる医師」と定義しています。目の前の患者には、やはり、どこか寸足らずでは?
この「わが国の医療体制の中」では当院は、これ以上はなく、シンプルです。また、ひそかに総合診療科を自負しています。この医療現場で、これからも患者さんはもとより、関係の先生方や機関の皆様には大変なご迷惑をおかけすると思います。
頑張っていきますので、ことしも、どうかよろしくお願いいたします。

平成25年正月

 

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